『 青の王国 』






その腕の中で俺は限りなく自由


青灰色に鈍く輝く鋼鉄の鎧の腕が作り出す歪な円
そこが俺の住まう王国
他の誰も居ない王国
何もない
けれど
俺の渇きのすべてを癒し
俺の飢えのすべてを満たす
その腕の中で
俺は自由に泳ぎまわり
溺れ
頂に上り
無に、還る


登り詰めた頂に広がるのは
深き海の
広き天上の
青、青、青


その腕の中で俺は限りなく自由
その青く冷ややかな腕の中で
俺は永遠に自由