『休息』




兄さんが僕の背にもたれて本を読む
時々、僕の血印を裏から左手で撫でる
「アル」って、僕を呼んで
時々頬をすりよせる
「なぁに、兄さん」
僕が答えると
「へへっ」ってくすぐったそうに笑って
また、本を読み始める
そうして僕は嬉しくなって満たされて
兄さんと魂で寄り添ってる感じがして
ほぅっとあたたかい気持ちになる
それが
眠りのない僕の
最高の休息



アルの背中の血印に触れて
名前を呼ぶ
「アル、アルフォンス」
そうすると、弟は必ず答えてくれる
「なぁに、兄さん?」
その声が優しくて嬉しくて
何度でも呼んでしまう
頬を寄せてもたれかかれば
まるで
抱きしめられているみたいな気がして
胸の中に温かくやさしい火が灯る
それが
眠りよりも深く満たしてくれる
俺の、最高の休息