『 Dream Well 』




ベッドに入るといつも
俺とアルの髪をなでて母さんが微笑む
「おやすみエド、アル。いい夢を」
そのやさしい言葉やさしい声は
幸せな夢へと誘ってくれてた
俺たちはいつも手をつないで眠った
夢の中でも一緒に遊ぼう
そう言って笑った
二人で眠りに落ちて行った



俺が手足を失くして
お前の身体を失くして
世界に絶望しかなかったあの頃
罪の重さと後悔で眠ることのできなかった俺の髪を
そっと撫でながらアルが言った
「おやすみ兄さん、いい夢を」
お前に眠りは訪れないのに
やさしくやさしく髪を撫でて
俺が眠るまで、ずっと



とりもどすための旅を続ける今も変わらず
その言葉が俺を眠りに誘う
アル
俺はお前の優しさに包まれて眠りに落ちる
ああ、はやく
お前の身体を取り戻して
短くて少し硬いお前の金の髪をなでて
俺も言いたい
「おやすみ、アル。いい夢を」
夢の中でもふたり笑えるように
しっかりと手を繋いで